初冬、十勝川、大型アメマス、
スイングか?リトリーブか・・・?
あくまでも、魚の生態、川の形態、
自然に合わせてマスを釣るのが、
北海道の鱒釣り。
Fishcampのテーマ。
ああしなさい、こうしなさい、
と偉そうに言うガイドや先生ではありませんので、最初は参加者それぞれのやり方があるならそれでOK。 違いや何か+αが必要であれば、こんな方法でどうぞというのがこのワークショップのスタンス。結果に違いが出たら、また新しい世界が広がるかな?と思っています。
こんな魚がコンスタントに釣れたら、
きっと楽しみも、理解もさらに深まりますよね。
この初冬の季節、産卵から1,2カ月後でしょうか、
コンディションも徐々に良くなり、
サビも抜けてきれいなアメマスが増えてきます。
ゲストの釣ったグッドサイズでした。
ただ釣りレポートなんてネット上にあふれていますので、自称釣り作家なりのちょっとした考察を。
この写真を見たら釣り人なら、糸が絡まった跡だと思うでしょうか?そうかもしれませんね。
ボクは定置網の一家の出生、船にも幼少のころからよく乗りましたから、ああ、これね…て感じなんです。背びれの根元を見てください。ひどく痛んでます。しかも真新しい。
定置網は複雑な形状をしていますが、
魚の行く手を遮る垣網、魚を誘導して溜まる身網
というので大きく構成されています。
網の目が大きく、小さな魚は網から逃げられるようになっています。
北海道はほぼサケ用の網です。
我が家では7~10㎝くらいあるかな。
で、このサイズのアメマス、
こんな感じで網目に掛かっちゃうことがあります。
慌てて逃げようとするんですが、
背びれが邪魔で逃げられないと思いきや、
暴れているうちに拍子でスルリ~と抜けるんですね。
こんなアメマスのように。
この写真を披露して知識自慢をしようって話じゃなくてですね、
つまり、このアメマスは釣られる前に海に居た?ってことなんですね。
この大きさでありながら、痩せ加減からすると、
おそらくこの秋に(9~10月)産卵は経験した可能性が高い。
ということは、産卵後に一度海に行っているわけです。
そしてまた川に。
おそらく冬の間中、この汽水域で越冬するものと思います。
ダムも障害物もなければ、
広範なエリアを行ったり来たりするマス、
それはアメマスなんですね。
釣り人視点で見たら、
産卵後に海辺、汽水で豊富なエサを食って、
だからコンディションもよく、
釣っていても生命感がずっしりと乗ってきて、
そりゃ、楽しいわけです。
そんなこんなの話を10年前のFlyFisherでレポートして
(最近、そんな記事見かけませんね~)
単行本にも大きく割いて執筆したわけですが、
それもこれも、この十勝川下流の、
この初冬の釣りが教えてくれたんですね。
もしまだお持ちでないようでしたら、
単行本「北海道の鱒釣り」(つり人社刊)もヨロシク。
今年は全体的に良サイズが復活気味じゃないでしょうか!?
よく曲がるロッドは、
釣って初めてその真価が発揮されます。
銘キャスター御用達?
WinstonのBoron3をこの秋から使っていますが、いいロッドですね。
Comments