フルタイム・ガイドサービスの特徴は?と
以前にガイド何人かで話したことがあります。
端的にいうと、
いつでもガイドが出来ること。
他に本業や副業があって、その都合でガイドが出来なければ
フルタイムなガイドとは言えないからです。
実際には、渓流のオフシーズンにはガイドのお客さんは
極端に減るのが現実ですけれど。
逆に考えるならば、渓流オフシーズンの集客をどうするか?
というのがフルタイムガイドの大きな課題、チャレンジのし甲斐があるわけです。
とはいえ、ガイドによってキャリア、スキルは異なりますので、
自分自身で開拓なり、身の振り方を考えなきゃならないですよね。
FishCampというか、ガイド奥本は北海道で行えるフライフィッシングシーンを
毎年10年ほども続けて連載してきました。
ほとんど自分自身の釣りです。
釣り場の開拓、釣り方の開拓は、人後に落ちないはずです。
特に冬から春の季節は、まぁ、なんといいますか、夏~に比べると大変でしたが
北海道には冬の主役、アメマスがおりましたので、
執筆撮影もなんとかこなせました。
たぶん、その連載等の影響を受けてアメマスの釣りを覚えた方も
大勢いらっしゃると思います。
昔なら、冬と言えば日本海の海アメ的な報道ばかりでしたしね。
アメマスの生態を考えれば…なのですが
その辺りの話は拙著「北海道の鱒釣り」に詳しく、今でも変わらず普遍的な内容ですので
改めてここで紐解く必要もないでしょう。
とにかく、北海道の冬でもアメマスの釣り、
納得の釣りが出来るのです。
今年の晩秋は本当にゆっくり進んでいきます。
オホーツクから日本海側はサケの遡上が近年にないほど多く、
サケの産卵、それにともなうアメマスの魚卵荒食いも、
例年よりも長引いている印象です。
写真のアメマスは、今週一の釣果。
水面を割って出たときは、
「お、70㎝クラスか?」と思いましたがちょっと足りませんでしたが
十分に風格のあるオスのアメマスでした。
釣り自体は日中の暖かい(といっても一桁ですが)時間帯のみ4、5時間くらいですが、
アメマスの付き場さえわかれば、飽きない程度に、立て続けにヒット。
フライが合わないと、まったく食いませんが、
この手の釣りはもうお手のものです。
ツーハンド、スカンジナビアンヘッドのスイングのタックルですが、
肝心なのは、魚の居場所を特定することです。
決まり切ったルーチンで、45度に投げて、ライン張って…
なんてマニュアル通りの釣りでもたまにヒットしますし、
そういう釣りも否定はしませんが、
長い時間釣り出来るわけでもないので、
ガイドの時は最初だけ、
「そこ、そこにいるから、魚は…」
なんて調子でアドバイスしていきます。
成功が何回か続けば、あとはゲストご自身の戦略にお任せします。
見えない釣りは特に、イマジネーションの釣りですから
想像を膨らますのは大きな楽しみの一つ。
あれしろこれしろ、とうるさ過ぎるのは楽しみを奪っている気もして、
どうかなと思うわけです。
めずらしく、自身のニコ?パチ。お客さんとのホストフィッシング、一緒に楽しみましたよ。
タックルは、R.L.Winston 13,3ft8番、Rio Scandi3D 480グレイン HI3 もしくは
SA アトランティックサーモンショートDH460グレインS2S3、ナイロンリーダー直結の
フライはエッグサッキングリーチなど。この時期、このポイント辺りはエッグ系ですね。
ドリフトボートで歩きでは入れない、いい流れを探して下ります。島なんてあると最高ですね。サケ遡上の多い区間なども、密漁と思われないように注意します。ゲストが不快な思いをするのも避けなけれなりません。ガイドは釣り場、技術だけではなく、安全、気持ちの良さなどなど、色々と配慮して当然ですよね。
よろしければ、寒い季節の北の風物詩。ぜひご体験ください。防寒は万全に、お金掛かりますね(笑)
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