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Master Fishcamp

秋のフラットクリーク+ドリフトフィッシング。

更新日:2023年10月12日


暑い夏が続き過ぎたせいか、魚の移動が例年になく激しい状態です。

地元のエキスパートたち、訪問するドサンコフィッシャーたちも

多くの人が、あれれ?ってな感じのようです。

初夏が凄く良かったので、その期待感の裏返しですよね。

9月に入って、急に増えた釣り人も、平日はパラパラに戻ってきました。


ライズが無い、いつもの秋なら、あの辺に・・・という日が

続いておりまして、河畔の木々には、枯れ気味の

黒々とした緑の葉がしっかり残っておりましたので、

なかなかテレストリアルも落ちて、流れてきません。


夏場の高水温で深場の川底に移動した?

多くの大物も、水面にはちょっとやそっとでは水面まで浮いて来ない。

ブラインドの、いわゆる普通のドライフライの釣りでも

40㎝~サイズは出てきますが、

この川の釣りはそういう『普通じゃない』のが価値があるのです。


でしたが、ここ数日の急激な冷え込み、

朝晩が一桁になりまして、日中でも水温が10℃位に。

逆にちょっと活性が下がった感じもありますが、

ようやく緩いヒラキや瀬脇のバンクに入る

『大モノ』が出てきそうな気配。




10月4日、ラフトボートでライズを捜しながらのドリフト。

広域で索敵する場合は、

ドリフトフィッシングが快適、最適。

暖かい秋の日差しを浴びて、絶景、好ポイントを攻めていきます。



正午過ぎになって、対岸の日当たりの良いバンク続きの瀬脇。

エサが集まりそうなボサ際です。

ここ7,8年、外したことのない、

人がなかなか入って来れないポイント。


とにかく難しいポイントです。

流芯に入って、クロスで投げるしかありませんから、

もれなく強烈なドラグの洗礼が待っています。


ゲストが、スラックを入れたキャストで何度かホッパーを投げると、

岸10㎝を流れると、フワッと浮いてきた、大きな背中。

すぐにドラッグが掛かり、ソレは沈んでいきます。

もう一度投げてみると今度は無反応。

フライチェンジ。

あれでしょう!とご自慢のゴニョゴニョパターンを投げます。

トライ&エラー。うまく入った3投目、

静かにフライをくわえたソレは、脇から流心へと突っ込んできます。

つまりこちら側へ。

これは、ラインが緩んでバレ易い状況なのです。


しかしゲストは、久しぶりの大物レインボーという割には冷静に、

ラインを手繰って、ロッドを立て、スラックを取り除き、

流芯に入ってじっとした状態を見計らって、

リールにラインを巻いてもらい、リールファイトに備えます。

ときおり、水中で見え隠れするボディの太さが、このあと、

どんな疾走が起きてもおかしくない!と思えるサイズ感なのです。


無理せず、あまり強くプレッシャーを与えずに、岸に騙し騙し寄せます。

「おとなしくしていてくれよ・・・」

と念じながら、下流からネットで無事に救う事ができ、ほっと安堵。

ネットの長さ計測で、およそ50㎝半ばの、

きれいなメスのレインボーでした。



ポイントを譲ってくれたゲストの友人と共に

苦労の先にあるからこその、悦びいっぱいの価値ある1尾でした。

たった1尾のトラウトが作り出すものは

なんかいろいろあって、だからやっぱり、

トラウトのフライフィッシングは掛け替えのないものだと

感じた1日になりました。



これから秋は晩秋へと向かいます。

いっきに上向くか?それともこのままスローなままか?

枯葉の流れる水面に、たくみにエサとゴミをえり分けて、

特徴あるフライだけはくわえるレインボー。

そんな日が続くことを夢見て、今夜もキャンプで眠ります。


来年度も秋はドリフトボートの釣りガイド、承ります。

釣り場の保護、地元釣り人との摩擦回避のため、

ちょっとご条件がありますので(週に1~2日程度など)

詳細はご予約時にご説明いたします。
















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