2020年、春のアメマス釣り傾向は?
道南日本海側および太平洋側、
道央、日高、十勝太平洋岸ともに、
ややスロー気味かと思います。
調子がいいのはオホーツク海側は
ここ数年と似たような傾向のように思います。
「例年」から大きく逸脱した冬が明けて、
北海道にも春の息吹が例年より早め。
コロナ問題とは無関係に、春の釣りはいつものように…
といいたいところですが、そうもいかないようですね。
3月は道南、道央の河川に4回ほど、
日高、道東太平洋岸に2度ほど訪れました。
釣りそのものというよりは、リサーチがメインです。
魚影そのものを探すか、
魚の見えにくいところは小一時間ほど
確度の高い釣り方で探ります。
こんなことを始めて20年になりますから、
例年、ここ、あそこ、といった確率の高いポイントで
シーズンの傾向を探ってきまいした。
絶対的なものじゃなくあくまでも傾向です。
たとえば、
この冬は、ここ10年ほど決まって冬ごりになっていた、
ある川のあるポイント、12月まではけっこうな数の魚はいましたが、
1月以降、消えていなくなりました。
下流のもう一か所に数尾だけ残っていましたが、
あとは河口まで探していませんでした。
水量は3月までどんどん減っていきすから、
あまり上流へ行くとは考えにくい。
十中八九は海へ降りて、そのまま冬を越したものと思われます。
海水温のせい?
つまり例年より高くければ、何かの拍子で海へ降りて、
そこが快適で川に戻らなくなるパターン。
と思って調べたら、今年はさほど高くはないんですね。
そもそも4~5℃はありますので生息はできるレベルのようですけど。
この冬は全道的にみると、マダラ状態で、高いところ、低いところ様々です。
ちなみに、今月初旬に大雨降りましたよね。
あの影響で沿岸部の水温はかなり上がったようです。
雨水だけじゃなく晴れた日も多く気温も高めに推移していますしね。
いずれにしても、海で育つアメマスが増えるということは、
単純にサイズアップにはなるのかもしれません。
道南日本海の冬アメマスがでっぷりと太っているのは
海が芳醇ということプラス、
海水温が高めでアメマスにとって好適な環境になっているからで、
一冬で平均10㎝ほどは大きくなるという調査研究があります。
他の海域もそうですが、
時化の多いこの冬からの季節、
漁業も沿岸部での刺し網などがほぼできませんから、
アメマスにとっては自由に活動ができるという意味でも
とても成長しやすい時期なのかもしれません。
これがあちこちの海域で見られるなら
大型魚がたくさん増えて・・・ですが、
そううまくはいきませんね。
太平洋側のアメマスの減少は目立って増えています。
そんな目先の呑気なことを言っていられるのは、
ほんの数年のことだけかもしれません。
北海道、日本を取り巻く非常に重要な、海流の動きが
ここ数年かなり変化してきているという報告があります。
サケやカラフトマスの回遊にも大きな影響の可能性や、
これから別の影響も出てくるかもしれません。
今はコロナで人間の生死の問題がクローズアップされていますが、
この直前まで南極の熾烈な高温化の問題があちこちで報道されていました。
ボク釣り人が考えられるのは魚のことが中心ですが、
釣りに一喜一憂しながらも、気象の変化には大きな目で見ていきたいと思います。
さて、オホーツク根室海峡の遠征も今年はやや早めに。
どうなることやら…。
こんなアメマスたちの姿、遠い過去の話…なんてなりませんように。
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