南アルプス山脈の麓、ブナの森の川。
美しいエメラルドグリーンの流れ。
水色に染まった艶やかなレインボーが泳いでいます。
シングルハンドのジャンプロールは必須です。
何年も前に出会ったトランパー(トレッカーの現地語)の話を信じて、
山間の川を目指します。
「マスの楽園だったらどうしよう(ぐふふ)」
数日間の食料と釣りキャンプ道具、
脳みそから滴り落ちるほどの皮算用も一緒に。
NZの山の中、特に川の畔には
適所にハット=山小屋があります。
環境省管轄で、無料から数十ドルの
使用料を払うと、誰でも利用可能です。
こういった無名のトレイルにある小屋は
雨風がしのげる程度ですが、無料。
テントを持たずに山の中を徘徊できます。
数は少ないけれど、
無垢な、一度も釣られていないようなレインボウ。
多少ドラグが掛かっていようと、
レーンを外れていようと、
フライを見つけたら、スススーッと寄ってきて、
パクッとやります。
いいですねぇ、こういう楽園気味も。
(楽園はこれが平均60㎝アップ、ウヨウヨいる場所です)
掛かったら、一目散に上流に突進していきますから、
野生化したニジマスの凄さは抜群です。
このフライはスタンダードなブラックナット。
黒ハックルだけで巻かれた、ナット(ボルト受けのネジ)のようなという意味。
ブナの森ですから、テレストリアルならなんでも。
小さな陸生昆虫が多いのがNZの特徴ですが、
8番のロイヤルウルフとかアダムスとか(虫には見えない)もよく使われています。
天気が悪いときは、中で読書。
といっても釣りのガイドブック。
英文で時間がかありそうですが、25年くらいこんなのばかりを読んでいると、同じような単語ばかり覚えてしまっています。
しかし、もっとも会得できたのは、文章の裏から滲み出る?ニュアンス。
なぜこの川の記述には魚の大きさが書かれていないのか?なんてことが気になりだし…。
次はどこの川、行こか?
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