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Master Fishcamp

2021初冬ステージ

12月ももう後半。来週以降は本格的な寒さ到来で、初冬シーズンも終了しそうな予感です。個人的な釣りには行きますけどね、いつも通り。


11月は早めに大雪が降ったり、その後に洪水級の大雨が降ったりと、夏場の極端なドライ気候を挽回するかのように、川は増水して釣りにならない状況でした。


川、といっても渓流や中流ではなく、本流の下流部の釣りです。ねらいは、アメマス。産卵後に川を下ってきて、越冬前にコンディションが回復してきた個体たちです。この魚たちが良いのです。ここ10年来、右肩下がり、ついに魚がいなくなった?とまで言われるようになった十勝川の本流アメマス。結論から言うと、まぁ、なんとか、居ることはいました。釣り人もおらず、来た人もほとんど釣れずに帰るようではあります。


この釣り、一見すると大味に見えるものですが、見えないポイントを読む、フライの流し方も含めて、曖昧な想像以上を排除し、確実に地形とラインシステムをマッチさせる、そんなところにポイントを置いて攻略します。


戦術がはまった結果、70オーバーがヒット出来たら、なかなかしてやったりと思える釣りになります。午後遅くに川に着いて、すでにここよりもやや上流のいにしえの戦場2か所で見事に玉砕し、さてどうしたものかとやや下流へ。




日没が迫っていましたが、1時間ほど振って置くことにしました。水曜にガイドになりそうだったので、数をこなしておきたかったわけです。(結局ガイドは流れましたが)

16時には対岸の水平線に太陽が沈み、風がピタリと止みました。すると、下流側、沖へ40mほどのところで、

ゴボッ

と音を立ててボイル。まさにエサを追いかけて水面に体が浮いてしまったような姿でした。

しかし、遠い。立ち位置はぬかるんで足元から深く、足を取られるとまずいことになりそうな場所。バックは土手が迫って、Dループはほとんど作れないため、

自分のやや斜め前方でループを作る、ジャンプロールキャストを強いられています。

打ち返しても25mが限界です。しかし、これで十分です。


ラインの先端にはT14を3mにカットしたシンキングティップ、それにナイロンテーパーのリーダーが1,5m、ちなみにフライはロングシャンク6番のブラックリーチ。このシステムでこの瀬をひと流しして分かったのは、立ち位置から10mほど沖にあるらしい、馬の背状の浅瀬があること。その背の所だけ、早い時点でラインが接地する、深さは1mほどだろう。その向こうとこちらでは、フライは川底には届かないので、向こうはカケアガリ状の地形になっているのと、背のこちら側は溝状の深みになっていることだった。


手前の溝も捨てがたい。こうした場所で過去に何度も大釣れしたことがあるからです。だがここではウンともスンともいわなかったから、ねらいは馬の背の向こうに絞り込めばよかった。


シンクティップを同じT14で4mのものに替えます。ターンしにくくなったが、大丈夫、ロッドエンドを持つ下手に少し力を入れて手前に引くと、なんともなくターンしていきます。いや、ぎりぎりだったかな。


ボイルを見てから10分も経ったろうか。やはり馬の背のやや向こう側だった。ややフワッと抑え込むようなソフトなアタリ。




先週は道南、道央の比較的に流れの早い下流部を狙っていました。

ロッドは同じ、Winston Bron3 13ft8番。

ラインはエアフロ・レイジコンパクトに各種の重めのヘッドでしたが、

こちらではラインシステムを変えました。


古いラインですが、実績のあるスペイライン。

エアフロ・デルタスペイ 9/10 フルフローティングのWF形状のラインです。

フロントテーパーはスペイラインにしては短めですが、

それでもテーパーだけで40ftほどもあったはず。

それを先端だけ2mほどカットし、ループを作り、

重いシンクティップでもターン性を重視した、

この川で実績を積んできたオリジナルのラインだ。

リトリーブとスイング、このラインの肝はそこにありますが、

説明長くなるのでガイドかワークショップにて…。





職業柄、あまり暗い時間までは釣りはしないのですが、

川を上がるともうすっかり薄暮。

薄暗い時の魚は、写真映えしないのです。

まぁ、計算通りにうまくいっての一尾なので十分納得ではありました。


夏は夏の、秋も秋の、そして冬は冬のフライフィッシング。

FishCampは、自然に生きるマスたちをねらう、

そのためのスタイルを提案していきます。










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